エレとジラ 作:LEO

夢の叶えかたをジラが教えてくれます。

第40話

f:id:ruuku5050:20171001183416j:image

「そんなの思えないよ…
思えない。」

『そして、友人にも〝ありがとう″って心の中で思うことよ。』

「あんな目にあって、思えるわけないじゃん!
ムリよ!」

『あなたが働いている職場、周りの人たちに〝ありがとう″って心の中で思うことよ。』

「みんなわたしを否定ばかりする人たちに対して、思えるわけないわ!」

『あなたを捨てた恋人にも〝ありがとう″って心の中で思うことよ。』

「ジラ!
あなた正気なの?
とても思えるわけないでしょ!
何なのよ!
さっきから〝ありがとう″〝ありがとう″って!
いい加減にしてよ!」

どうしてそんなに言うんだろう?
まだ、ニコが受け入れる心の準備がまだ出来ていないのは、ジラもわかってるはずなのに…
僕は不思議に思った。

『エレ?
今のあなたなら、なぜ全てのことに〝ありがとう″って思うことが大切かわかる?』

第39話

f:id:ruuku5050:20171001183318j:image

『ありがとう。
ニコ。
正直に話してくれて。
そして…
あなたは、家を出てからも、家族も、恋愛も、仕事も、友人も全てが、うまくいくこともなく今に至るのよね?
そうでしょ?』

「う…ん…。
でも、ジラ?
どうして、あなたはわたしをずっと見てきたかのように話すの?
どうして?
仕事も、友人ともうまくいってないことを知ってるの?
どうしてなの?」

『見ていなくても、知っていなくてもわかるのよ。
あなたの今の心の思い。
あなたの言葉。
あなたの表情。
あなたの声。
全て、今のあなたを表現しているの。

今のあなたに必要なのは。

家族に〝ありがとう″って心の中で思うことよ。』

第38話

f:id:ruuku5050:20171001183204j:image

『ニコ。
あなた、不安に対してとても敏感に反応したわね。
もしよかったら、聞かせてくれないかな?
あなたのこと。』

ニコは、少し目をつぶってから、話し出した。

「わたしは、幼少の時から不安に押し潰されそうな日々だったの。

その頃から…わたしはきっと誰からも必要とされてないんだって思うようになって…
いつしか人の顔色ばっかり気にするようになったの。

今思えば、不安でしかたなかったのよ。
生まれた頃から、何をやっても優秀なおにいちゃんと比較されて…
話の話題は常におにいちゃんで…
わたしの話も聞いて欲しかった…

そんな日々の繰り返し。
本当にわたしは必要とされているのか不安でたまらなかったの…

中学生になってからは、すごい反抗期になっちゃって、口もきかなくなったの。

高校を卒業して家を出てからは、ろくに口も聞いていないわ。」

第37話

f:id:ruuku5050:20171001182410j:image

ニコは、うなずいた。

「そうだとしたら…今の世の中は、不安だらけじゃない!
そんな世の中で生きている限り、いいことなんて起こりっこないじゃん!
どうして?
どうしてそんな世界にわたしは生まれてきてしまったのよ?
もう…嫌なの…」

「ニコ…」

相当な心の悪循環に陥っていることが、僕にもわかった。
でも、ニコにとっての幸せのレシピはもう始まっているんだ。
それをなんとか伝えなきゃ…
僕でチカラになれることなら、何でもするよジラ!
ニコを助けてあげてよ。
僕は心の中でジラに話しかけた。

僕を見て微笑むと、ジラはまたニコに語りかけた。
やっぱり!ジラは心の声が聞こえるんだ!

第36話

f:id:ruuku5050:20171001182302j:image

ジラは、さらにニコに続けて語りました。

『そしてこのようなことは、世界中の恋愛において、形や出来事はちがうかもしれませんが、別れの結末を迎えた恋愛に、作用していることなの。

そして、そのきっかけとなる最大の原因は、不安なのよ。』

「不安?」
ニコは、さらにジラの話に引き込まれていきました。

『そう、不安です。

付き合い始めたカップルたちの幸せな期間は、お互いに不安など一切なく、周りなど気にせず、ただお互いの愛の気持ちのままに過ごしています。
しかし、周りの友達や心配する親からの話や、なんらかの情報などがキッカケで、心の中に不安を生じさせてしまったことが引きがねとなり、思いが願いへと変化していくのです。

そしてこのような《不安》によるキッカケは、恋愛だけにかぎらず今の世界中、すべての出来事にいえるの。

みんな《不安》になると、そうなりたくないと自然に願いの思いが生じてしまうのよ。
でも、そう思ってしまうと、またそうなりたくないと思うようなことが、現実に起こってしまうのです。』

第35話

f:id:ruuku5050:20171001182122j:image

『そのようなことが積み重なると、いつしか願いの思いが次々に現れるようになります。

〝嫌だ…もっと私のことを好きになって欲しい″と願うと、〝嫌だ…もっと私のことを好きになって欲しい″と願うあなたが現実となります。

その願いに対するあなたの思いは、とても強くなり、願ったことが叶わない現実ばかりが現れます。

最後には、〝別れたくない!″という願いの思いにまで至ると…
その願いは叶うことなく、〝別れ″というツライ結末が現実になるのです。』

「なんだか…聞いていてすごく暗い気持ちになる…
思えば思うほど、叶わなくなるし、よりツライ現実になっていくんだもん。

それに…実は今の話と同じことを経験したことがあるの。
そんな…
全てわたしの思いのせいだったなんて…」

第34話

f:id:ruuku5050:20171001182013j:image

『最初は、何をしても幸せしか感じませんし、どんなことでも無条件に受け入れていた二人でしたが、ふとしたことで、どちらかが願いの思いに変化します。

それは、得てしてとても強く相手のことを想っている側に多いのです。

時には、友達からの何気ない一言から始まることもあります。

いつもなら、メールがすぐに返ってくるのに、すぐに返ってこないことを気になりだしたことがキッカケになることもあります。

最初は、本当に何でもないようなキッカケから、悲しい結末へと進んでしまったりするのです。

もっと、早くメールの返信が来てほしい→もっと早くメールの返信が来てほしいと思うようなことが現実になります。

〝何かおかしい″という思いを抱くと、〝何かおかしい″と思うことが、また現実になります。

〝私のこと好きじゃなくなったのかな?″と思うと、〝私のこと好きじゃなくなったのかな?″と思うことが、また現実になります。』