エレとジラ 作:LEO

夢の叶えかたをジラが教えてくれます。

そんなに泣かないでエレ

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その声を聞いた瞬間…
エレの瞳からは、自然と涙が溢れてきました。

いやむしろ子供の頃のように泣きじゃくりました。

「あ…うぐっ…
あ…会いた…ああいたがったよぉ…

ジラぁぁ!」

エレは、その声でジラだとわかりました。

『そんなに泣かないでエレ。
私も悲しくなっちゃうわ。』

とてもあたたかなまなざしで、ジラは見つめていました。

『さぁ。落ち着いてエレ。
もう無理はしなくていいのよ。
あなたは、次のステージに行く準備ができたのだから。
もう、今の繰り返しの世界にい続ける必要はないのよ。』

その思っても見なかったジラの言葉に、エレは戸惑いを隠しきれませんでした。

「えっ?次のステージってどういうこと?」

もう…いいかげんにしてくれよ!

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「もう…いいかげんにしてくれよ!どうして僕にばっかりこんな事が起こるんだよ!」

エレは思わず心の声を爆発させました。

「どうしてあんな言われ方をしなきゃならないんだ!
意味がわからないよ!」

この日も、自分にとってはとても理不尽なやりとりがあり、会社をやめようかと考えては、酒でその心をまぎらわせようとしていました。

「今日こそは酒をやめようと思ってたのに…
なんだか、アル中みたいだよ…
いつのまにかこんな年になってしまってさ。
子供の頃、馬鹿にしてたおじさんって奴に見事になっちまった気がするよ。

もう…生きる意味が見出せないや。
いっそのこと…

そんなことしたって、会社の誰も悲しんじゃくれないだろうけどさ…

もう嫌だ!
神様!もういいかげんにしてくれよ!」

かなり酔っ払ってしまったエレは、勢いに任せて家のベランダから飛び降りようとしました。

その時です。

『待って。
少し、私の話を聞いてくれませんか?』

第68話

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僕は、この時誓ったんだ。

もう…ジラを苦しませるようなことはしないと。
ジラを傷つけるようなことはしないことを。

そして…ジラが苦しんだ分、すっごい幸せを感じてもらえる、そんな世界に変えていくことを。

ジラは待っている。

僕たちひとりひとりが、変わり続けることを。

そのために僕は…
また誰かに、この世界の法則を伝えていこうと思う。

ジラに教えてもらったように。
いろんな方法で。

ジラにもらった〝ありがとう″のちからで。


《ありがとうのちから》
〜エレとジラ〜

                                                         おわり

第66話

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『〝ありがとう″エレ。
最後に質問させてね。

どうして?
あなたは、無茶苦茶ツライ経験をしてきたのかな?』

「なんだよ…今さらその質問?
決まってるじゃないか!
無茶苦茶幸せになれる経験をするためだよ。
そのツライ経験をしなければ、その素晴らしい幸せは、実感できないってジラが教えてくれたじゃないか。

…?

ということはだよ!
今まで地球にとって、この世界にとって、苦しい時期が来ていたとしたら、それはきっと!

地球にとって、この世界にとって素晴らしい経験が待っているってことじゃないかな?

そんな素晴らしい世界が!」

『〝ありがとう″
あなたのおかげで、わたしも変われることができる。
あなたに教えてきたつもりが、実はわたしがあなたに教えてもらっていたのね。

エレ…本当に、あなたに出会えてよかったわ…

〝ありがとう″

ほんとう…に…』

「ちょっと?
おいおい!
またそうやって消えるつもりじゃないよね!

僕は、まだまだ聞きたいことがあったんだ!」

『ふふふ…
それじゃ…聞くことができないわね。』

「あ?
しまったー!
また、やってしまったよ…
法則1️⃣願うと叶わない!

あっ!
待ってよ!

最後に僕からの質問!

ジラ?」

『なに?』

「君は…もしかして?」

『…そうよ。
あたり。』

「あっ!
また、僕の心の中を!」

『だから言ったでしょ。
わたしは、いつもあなたを見守っているわ。
どこにもいかずにね。』

「うん。
そうだね。
今のジラの心の声は、僕にも聞こえたよ。

ジラ。僕にも言わせてよ。
いつも〝ありがとう″
僕たちを生かせてくれて。
見守ってくれて。
〝ありがとう″」

そして…ジラは、いつものように消えていった。

僕は、初めて聞いたジラの心の声を、何度も何度も、繰り返し思い出していた。

第65話

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『そうね。
でもね。
こちらこそ〝ありがとう″って言わせて。
エレ…あなたとの出会いを通じて、〝今″やっとわかったの。

どうして…こんなにも心の中で不安を抱えて、苦しんで、人や生き物たちを傷つけて、山や植物や川や空や海に対しても、酷いことを繰り返すようなこともして、でもそんな罪意識もなく、とにかく自分のことしか考えずに生きてしまって…
結局、その日々が地球にも影響を与えてしまっていることにも気づかないで。
その不安な心でいることが、どんなにこの地球に大きな影響を与えているのかも知らずに…

でも、どうしてそんな人たちが増えてしまっているのか。

ようやくわかったのよ。』

「どうしたんだよ?
何があったの?
ジラ…」

『エレ。
あなたが本当に変われたことは、その始まりなの。

やっと…この世界の悪循環から抜け出せるきっかけが〝あなた″だったのよ。

〝ありがとう″
わたしを救ってくれて…
〝本当にありがとう″

このメッセージは、いずれ〝あなた″を通じて全ての人に届くでしょう。

〝ありがとう″変わってくれて。
〝ありがとう″…。
わたしは、いつも見守っているわ。

わたしはあなた。

この世界が生まれてから、わたしはあなたと共にいました。

そして…あなたに出会えたことで、どうして地球にとって、この世界にとって、このような苦しい時期が来たのか、ようやくわかったのよ。』

「ジラ…?」