エレとジラ 作:LEO

夢の叶えかたをジラが教えてくれます。

第68話

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僕は、この時誓ったんだ。

もう…ジラを苦しませるようなことはしないと。
ジラを傷つけるようなことはしないことを。

そして…ジラが苦しんだ分、すっごい幸せを感じてもらえる、そんな世界に変えていくことを。

ジラは待っている。

僕たちひとりひとりが、変わり続けることを。

そのために僕は…
また誰かに、この世界の法則を伝えていこうと思う。

ジラに教えてもらったように。
いろんな方法で。

ジラにもらった〝ありがとう″のちからで。


《ありがとうのちから》
〜エレとジラ〜

                                                         おわり

第66話

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『〝ありがとう″エレ。
最後に質問させてね。

どうして?
あなたは、無茶苦茶ツライ経験をしてきたのかな?』

「なんだよ…今さらその質問?
決まってるじゃないか!
無茶苦茶幸せになれる経験をするためだよ。
そのツライ経験をしなければ、その素晴らしい幸せは、実感できないってジラが教えてくれたじゃないか。

…?

ということはだよ!
今まで地球にとって、この世界にとって、苦しい時期が来ていたとしたら、それはきっと!

地球にとって、この世界にとって素晴らしい経験が待っているってことじゃないかな?

そんな素晴らしい世界が!」

『〝ありがとう″
あなたのおかげで、わたしも変われることができる。
あなたに教えてきたつもりが、実はわたしがあなたに教えてもらっていたのね。

エレ…本当に、あなたに出会えてよかったわ…

〝ありがとう″

ほんとう…に…』

「ちょっと?
おいおい!
またそうやって消えるつもりじゃないよね!

僕は、まだまだ聞きたいことがあったんだ!」

『ふふふ…
それじゃ…聞くことができないわね。』

「あ?
しまったー!
また、やってしまったよ…
法則1️⃣願うと叶わない!

あっ!
待ってよ!

最後に僕からの質問!

ジラ?」

『なに?』

「君は…もしかして?」

『…そうよ。
あたり。』

「あっ!
また、僕の心の中を!」

『だから言ったでしょ。
わたしは、いつもあなたを見守っているわ。
どこにもいかずにね。』

「うん。
そうだね。
今のジラの心の声は、僕にも聞こえたよ。

ジラ。僕にも言わせてよ。
いつも〝ありがとう″
僕たちを生かせてくれて。
見守ってくれて。
〝ありがとう″」

そして…ジラは、いつものように消えていった。

僕は、初めて聞いたジラの心の声を、何度も何度も、繰り返し思い出していた。

第65話

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『そうね。
でもね。
こちらこそ〝ありがとう″って言わせて。
エレ…あなたとの出会いを通じて、〝今″やっとわかったの。

どうして…こんなにも心の中で不安を抱えて、苦しんで、人や生き物たちを傷つけて、山や植物や川や空や海に対しても、酷いことを繰り返すようなこともして、でもそんな罪意識もなく、とにかく自分のことしか考えずに生きてしまって…
結局、その日々が地球にも影響を与えてしまっていることにも気づかないで。
その不安な心でいることが、どんなにこの地球に大きな影響を与えているのかも知らずに…

でも、どうしてそんな人たちが増えてしまっているのか。

ようやくわかったのよ。』

「どうしたんだよ?
何があったの?
ジラ…」

『エレ。
あなたが本当に変われたことは、その始まりなの。

やっと…この世界の悪循環から抜け出せるきっかけが〝あなた″だったのよ。

〝ありがとう″
わたしを救ってくれて…
〝本当にありがとう″

このメッセージは、いずれ〝あなた″を通じて全ての人に届くでしょう。

〝ありがとう″変わってくれて。
〝ありがとう″…。
わたしは、いつも見守っているわ。

わたしはあなた。

この世界が生まれてから、わたしはあなたと共にいました。

そして…あなたに出会えたことで、どうして地球にとって、この世界にとって、このような苦しい時期が来たのか、ようやくわかったのよ。』

「ジラ…?」

第64話

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『そうじゃなくて…
本当にうれしくて…。

わたしはあなたを、ずっと見守ってきたわ。
あなただけではなく、あなた以外のあなたも全て。』

「僕も、僕以外の僕も全て?
見守ってきただって?」

『そう…ずっと…ずっとあなたたちを見守ってきたのよ。

でも…ニコのこともそうだったけど、最近心の悪循環に陥る人たちが増えていて、そのように苦しんでいる人たちに、心の悪循環のことや、法則を伝えてきたの。

あなたが…あなたたちが、この世界で本当にやるべきことは、そのあとにあるのに…
心の悪循環から抜け出せずに、この世界の役目を終わらせようとする人たちが、すごく増えていて…

エレ。
あなたもそうなんだけど、一度この世界の法則を伝えて、心の悪循環から抜け出せても、また、心の悪循環に陥ってしまったでしょ。』

「そうだったね。
それでまた、ジラが現れてくれたんだ。
あの時、ジラに会えなかったら、今の僕は存在しないかもね。

あの時から、本当に僕は変われたんだと思うよ。」

『今の人たちは、あなたと同じように、また心の悪循環に陥る自分に戻ろうとするの。

もう…わたしのチカラでは、あなたを助けてあげることができないのかなと思っていて…
すごく苦しんでいたのよ。

年々わたしのカラダもその影響を受けてきて、わたし自身のコントロールができなくなってきているの。

それが、あなたたちに大きな影響を与えてしまうことがツラくて…

本当にツラくて…』

「やっぱりおかしいよ!
ちょっと大丈夫なの?ジラ!
ジラらしくないよ!

ジラこそ、心の法則を忘れてるんじゃないの?
ツライと思うと、ツライって思うことが起こるんだよ。
ダメじゃんか!

ジラは、その法則を僕に教えてくれた先生じゃないか!」

第63話

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「ジラ?
僕はもう少し、いろんなことを伝えた方が良かったんじゃないかと思ったんだけど、あれで良かったのかな?
幸せのレシピのこととかも、まだ言ってなかったしさ。」

『今のニコには、〝ありがとう″のチカラが必要だったのよ。
法則を理解することや、この世界の真理を理解することは、本当はまだ少し早かったかもしれないわ。』

「でもさ、ニコのことだけど。
誰かに似ているような気がしてたんだけど、全然思い出せないんだ。」

『一度会ったことがあるからよ。
思い出せない?
彼女は…
しっちゃかめっちゃかになったあなたよ。』

「あぁ!
あの、店員さんがニコだったんだ!
どっかで見たことがあるような気がしてたんだよ!
でも、あの時、ジラが言ってたよね?
この店で一番素敵な店員さんになるってさ。
あの感じでは、そこまでに至らずに心の悪循環にどっぷりはまってしまったようだね。」

『そうなの。
でも、エレ。
あなたのおかげよ。
ニコは、心の悪循環から抜け出せることができたわ。
ありがとう、エレ。
こんなにも成長してくれて。

本当に……

ありがとう…。』

「ジ…ジラ…?
ど、どうしたんだよ?
泣かないでよ…。
まさか、ジラが泣くなんて…
何かあったの?」

第62話

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『さぁ、思い出してごらんなさい。
あなたが小さい頃、楽しかった思い出を。
そして…その時の両親のことを。

あなたが自分で自分の思いを作り上げていき、両親との関係を今のようにしてしまったのは、あなたです。

それを見直すきっかけをあなたは見失っていました。

でも、もう大丈夫です。
さっきの〝ありがとう″が〝ありがとう″を連れて来てくれるから。

あなたがこの世界で生きることが出来るのは、お父さん、お母さんのおかげです。

生まれてからどんなツライことがあったとしても、今のあなたにとって許せないことがあったとしても、この世界で生きることが出来たのは、両親のおかげです。

そして…あなたにとってツライことばかりが起こる世界ではなく、その分幸せを実感できる世界です。

あなたにしか実感出来ない幸せが待っています。

そして、いずれあなたは、すべてに〝ありがとう″と思える瞬間がやってくるでしょう。

そのきっかけを与えてくれたのは、この世界での命を与えてくれたのは、他ならぬ両親であることに、あなたの中で本当の感謝が溢れてくるでしょう。

それを、今はまだ小さい思いかもしれませんが、お父さん、お母さんに〝ありがとう″と言ってみるのです。

ねぇ、やってごらんなさいニコ。』

「うん…ジラ、ありがとう…」

『エレ。
ニコを一人にさせてあげましょう。

今、彼女に必要な伝えるべきことは、伝えたわ。

そして、また彼女には会うことになると思うから。』

「わ…わかったよ。
じゃあニコ。
またね。」

「エレ…〝ありがとう″…
ジラ…〝ありがとう″。」

『じゃあね。』

そして…僕たち二人は、ニコと別れることにしたんだ。