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エレとジラ 作:LEO

夢の叶えかたをジラが教えてくれます。

第27話 スークとベーア

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ジラは、続けて語りました。

『エレ、これからが重要なのです。

ベーアは、実力はあったのに、レギュラーになりたいと常に思い続け、考え方を変えることができず日々が過ぎていきました。

そして、いつしか心の悪循環に陥ってしまったの…』

「レギュラーになりたいけど、結果がでない…

今日もミスをしてしまった。

こんなことじゃ、監督も試合に出してくれるわけないよ!

僕はもうダメだ…。」

ベーアは、スークと良く話合ったモクモクの木の下で泣いていました。

その時、ふと入学当初、このモクモクの木の下で二人での会話を思い出しました。

「あの時は、何もしらず希望をもっていたよな…

あの時もスークに、何弱気なこと言ってんだ!って叱咤されたなぁ。

今も変わらない。

でもあの時の僕の気持ちは、少なくとも純粋に野球にのめり込んで、必死に挑む強さがあった気がする。

今の僕は、レギュラーになりたい為に、変に結果を意識してしまって、あの頃の無心で向かう気持ちをなくしていたのかもしれない…!

もうこうなったら、誰よりも練習してやる!

結果なんか、もうどうでもいいや!

うじうじしている自分なんて、もうまっぴらだ!」

『ベーアは、ふっきれたのです。

そして、それからの彼は、とにかく練習に打ち込みました。

悩むヒマもないくらいに、誰よりも早く来て、誰よりも遅くまで、そして、帰宅してからも。

そして、その練習によって、少しずつ心に変化があらわれだしたの。

自分は出来るんだって、少しずつ思えるようになっていったのです!』